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「すっげぇなぁ〜ホント」
テレビの画面に映し出されたファンの多さ、そして現場に居なくても感じるその熱気に、僕は驚いていました。画面の中では多くのファンに囲まれた1頭の芦毛の馬が、チップが敷き詰められた場所の上で砂浴びをするかのように寝返りを打っていました。23歳という年齢、現役時代から比べたら本当に白くなった馬体、でもファンの数は変わらない・・・、いや、むしろ増えたようでした。その馬、そう、オグリキャップです。
一般のニュースなどでも報じられましたので、ほとんどの方がご存知かとは思いますが、日本で行われた「アジア競馬会議」を記念して、11月9日にオグリキャップが東京競馬場にやってきたのです。
この日は秋のGI戦線の合間・・・とは言っても、伝統のGIIアルゼンチン共和国杯が行われていました。それでもやっぱり多くのファンのお目当ては、このオグリキャップと第2回のジョッキーマスターズということだったのでしょうね。実際にオグリキャップがパドックに姿を現した時には、まるでダービーやジャパンカップ、いやそれ以上じゃないかというほどのファンが集まり、ただ1頭の馬を見つめていたのですから。
それにしても、GI並みのファンを前にパドックに登場したオグリキャップは少々興奮気味。馬っけ出したりして(苦笑)。馬着をつける時には立ち上がったり、鋭い前蹴りを見せてくれたり(爆)。
今回、オグリキャップが北海道から府中へと輸送されるにあたり、お二人の獣医がしっかりとサポートしたほか、往路では函館競馬場で1泊、復路では2泊と休憩を取るなど、万全の体制をとった成果かもしれません(これならまだまだ元気でいてくれるな!)。
同じ日に行われたジョッキーマスターズでも、出走する各馬を出来る限り現役馬に近い体調にするとともに、競走ができる体制を整えるべく、岡部幸雄元騎手を中心に調教メニューを組み立てて、体調管理と調教をしていたそうなんです。今回のアジア競馬会議記念のイベントは、本当に準備に手間隙掛けて行われたんですね(裏方、表方(?)問わず、多くの関係者にただただ感謝なのです)。
それにしても、オグリキャップを囲むファンの中には、どうみても彼の現役時代を知らないだろうというファンも多い様子。彼が武豊騎手を背に、優秀の美を飾ったあの感動の有馬記念からもう18年。その時、僕でさえまだ19歳。もちろん僕はテレビで見ていましたが(もう大興奮!)、府中のパドックに居るのは20代ソコソコといったファンも多く、売り切れ続出だったというグッズのことを考えても、ああ、オグリキャップって本当にスゴイんだなぁと思うわけです。これぞ真の意味での“スターホース”なんでしょうね。
そうそう、オグリキャップで某テレビ局のレポーターの方が「北海道で余生を過ごしていたオグリキャップが・・・」と言っていましたが、まだまだオグリキャップは種牡馬登録していますので、余生じゃないと思いますよ(苦笑)。日本軽種馬登録協会のStud Bookで調べると2007年度産駒としてグレイスクインの07(母父:メンデス)という芦毛の牝馬がいますし、日本軽種馬協会(JBBA)の発行するJBBAジャーナル2008年11月号には「2008年度の父馬別血統登録頭数」が掲載されているのですが、やはりオグリキャップ産駒が1頭と記載されているんです。
「オグリは好きだけど、さすがにオグリの子はもう走らないよなぁ・・・」
なんて野暮なことは言わないでくださいね。だって現に今、これだけの歓声を受ける馬はそうは居ません。“スターホース”が府中に舞い戻り、1日だけとはいえ相当な数の声援を受けて北海道に戻ったんです。きっと見えない力が彼に宿ったに違いありません。
気がつけば年末、もうすぐ道営記念です。そして冬が訪れ、中央でも有馬記念。2009年まであとわずか。あっという間に来年の種付けシーズンが始まります。
ディープインパクトもスターホースですが、23歳を迎えてなおもスターホースであり続けるオグリキャップから、スターホースの誕生を祈ったっていいじゃないですか。そのためにも・・・オグリ、いつまでも元気で居ておくれ。
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